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芸術家・円空
円空の書
用途によって使い分け



▲左下は円空の花押

 経典の写しや事務的な記録書、仏像の背面の銘など、円空の書は数多く残されています。その文字は誰にでも読め、伝えたい事項や仏教の教義が正しく伝わるよう、年代にかかわらず丁寧な楷書で綴られています。まさに文字本来の役割に徹した筆さばきで、数多くの写経などによって磨かれた筆さばきだと思われます。


▲和歌の原稿

 一方、和歌の原稿などのように、ときには墨で修正を加えながら草書でリズミカルに綴ったものもあります。こちらは自分の覚え書きのような文書であり、円空の「地」の筆といえるでしょう。
 また、円空直筆の掛け軸などもありますが、これは美しい草書体でしっかりと書かれており、書風を用途によって効果的に使い分けていたようです。


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